この日のマリーンズの打順は想像もできなかった

予定通りマリンへ。

去年のイーグルスとの開幕戦はチケットが当日券含めてすべて完売だったのだが、純然とした開幕戦ではなく“ホーム”開幕戦、さらに新球団の初試合という話題性もない平日のナイターということもあり、客入りはそこそこ。ただ内野席にもけっこう客が入っていて、そのあたりに球団の営業努力が感じられた(フィールドウイングシート、内野応援席の設置など)。

ファイターズの先発はディアス。試合が始まる前は正直どんなものか想像もつかなかったけど、実際に見てみるといいピッチャーだった。ストレートとチェンジアップの緩急差を軸にして、そこにカーブとスライダー(?)を散らしていくファイターズお得意の軟投派ピッチャーという感じ。ある意味でオーソドックスなタイプの投手なのだが、マリーンズ打線は捕まえるのにかなり苦労していた(初対戦ということもあるが)。この日の2失点は本塁打と四球がらみで、ストレートが速くない分、チェンジアップを見極められると苦しくなるかも。そこをうまく我慢することができればけっこうやれそうだ。そのためにはキャッチャーのリードが重要になってくるかな。頑張れ信二。

マリーンズの先発、清水直は7回を7安打無失点。これを清水直行の投球術というべきか、ファイターズ打線の拙攻というべきかは微妙だが、先頭打者を出さなかったことが最後の踏ん張りにつながったのは確か。被弾癖さえ出なければ、今年も確実に試合を作ってくれるだろう。

8回は薮田が中軸を3人で抑え、9回からは今期初登板の小林雅英。さて、今年はどんなものかとと楽しみ8割、怖さ4割で見ていたのだが稲葉、SHINJOを連続三振。観客からは「やればできるじゃん!」の声。しかし二死、カウントツーナッシングに追い込みながら木元には中前に運ばれる。そう来たか。そして打席に迎えるのはこの日1安打、いい当たりの左飛も放っていた好調の高橋信二。「もしや…?」とも思ったが、最後は強い打球がショート正面に飛んでゲームセット。今日の信二はちょっとツキがなかった。