25日(土)

友人と誘い合わせてインボイスSEIBUドームへ。
開始1時間ほど前に西武球場前駅へ到着。そういや、インボイスが「球状名がインボイスSEIBUドームなんだから、駅名にも“インボイス”を入れろ」と言ってたな。シーズンオフには所沢の市長もチーム名に「所沢」の文字を入れるよう要求してたけど*1、苦しい球団をあまりいじめないであげて下さい。枝葉をいじってる間に幹が枯れちゃどうしようもないのよ。

お目当ての新作弁当「和田べん」*2が売り切れていたので球場へ。開幕戦ということである程度の入りは予想していたのだが、この球場にこれほど人が入っているのを見たのは久しぶり。熱気はかつて見に行った98年日本シリーズ以上とすら思えた*3。左中間の外野自由席に移動。外野席でも、ここなら静かに野球が見られる。

試合前のセレモニーで一番印象に残ったのは荒川静香の始球式――ではなく、グラウンド中央まで出てきてライトスタンドに一礼した清原と、それを拍手で迎えた観客だった。これが例えば、巨人に移籍した年だったとしたらどうだろう。ファンは彼に拍手ではなく罵声を浴びせただろうし、そもそも清原本人も挨拶に行こうとは思わなかったのではないか。度重なるケガと不振、前球団で受けた仕打ち、仰木氏の死去――そして、かつてこの球場で見せた眩しい才能の輝き。それらすべてがあったからこそファンは暖かい気持ちで彼を迎えたし、陳腐な表現で申し訳ないが、それによって彼自身も人間として成長したのではないだろうか(たとえ、選手としての能力が落ちていたとしても)。外野スタンドから見た米粒のような清原は、なぜかその何倍も大きく思えた。

試合は5-2でオリックスの勝ち。毎年、開幕戦は素晴らしい投球をする川越。これを常に維持できれば文句無しの大エースなんだけどね。対して西口、この日の投球内容はそれ程いいとは言えなかったのだが、6回無死1、3塁から北川、ガルシアを連続三振に仕留めた場面には「絶対に三振を取るんだ!」という気迫を感じて心が震えた。今年も期待に違わぬ働きをしてくれるだろう。そんなとこ。


それはそうと、元近鉄の選手はだいたい近鉄時代の応援歌を使ってるんだから、中村もそうしちゃいけなかったのかな。オリックスの応援歌はどうもメロディラインが自分好みではないので、ちょっとそう思ってしまった。余計なお世話ですけど。さて、火曜はマリンだ。

*1:余談だけど、ライオンズ球団がフランチャイズとして特に重視している地域は埼玉県、あるいは西武線沿線であって、所沢という一都市ではない。むしろ所沢という文字を入れることで売り上げのパイが小さくなることもありえるわけで、営業戦略的に考えても断るのは当然のこと。地元の都市が大きければまた別だけど

*2:WBC代表、和田一浩が昨年首位打者を取った記念に売り出された。和田が大好きな牛肉をたっぷり使った焼肉弁当

*3:デーゲームとナイトゲーム、季節の違いでだまされている可能性はあるが