ドラフト

くじ運さえよければ一人勝ちも可能、というよくわからんドラフト。「高校生と大学・社会人の両トップ獲得も可能」というこの仕組みの最もわかりやすい問題点を、最もわかりやすいチームが身をもって示したというのはちょっと面白い。陽を取られた腹いせに、ホークスが否定派に回れば潰れるんでしょうか、この制度。


まあ、厳密に言えば「両トップ獲りが可能」というのは問題点かというと、そうでもないですよね。例えばイーグルスが辻内と地元の福田、どちらも指名できれば「よかったねよかったね」となるのかもしれない。下位チームにとっては戦力をジャンプアップさせることができる可能性もあるわけで。

しかし上位チームがそれをやってしまうと更に戦力格差が広がることになる。ゆえにこれは単にギャンブル性の高い制度、と言えなくもないです。突き詰めていくと、どんな制度を採用するのかということはそのまま、「ドラフトの理念とは何か?」という問題につながっていくんじゃないでしょうか。

優先するものは何か。公平性なのか、戦力均衡なのか、選手の希望なのか自由競争なのか。そういう意味でいくと、その全てがあいまいになっている現在の制度はどう見ても良くはない、とだけは言えると思うのですよ(もちろん主観ですが)。


まあとにかく、指名されたみんなが納得いく進路を選べればいいですね。三輪田さんみたいなことにならないといいな。しかし、根来コミッショナーは本当にでくのバーだな。