明徳義塾が甲子園出場辞退 暴力・喫煙が判明

大人にとっての甲子園って、「健全な生徒がさわやかな青春の炎をスポーツに燃やす」というね、自分たちがなくしてしまったものを夢見るユートピアのように思えるんですよ。「健全な人間育成の場」という理念とは裏腹に、別に生徒は清くも正しくもないんですが、まあそれはそれ。ひとたび不祥事が起これば関係ない生徒も連帯責任です。「汚名を雪ぐために精一杯頑張りました」というのも前述の理念に合うような気がするんですが、「それは来年に取っておけ」というのが天の意思なんでしょう。

明徳の寮ってコンビニに行くまで2時間かかるという話があるくらいで、吸うよりむしろ入手するほうが大変だと思えるほど。それだけに、よっぽどその生徒は吸いたかったんでしょうね。自分の学生生活(と、おそらくは野球人生)を棒に振ってもいいと思えるほどに。

部内のいじめなんてのは強豪校じゃありふれた話だしね。今更どうこう言うことじゃないよ。しかし、今年の夏はもう馬淵さんが見られないと思うと寂しいな。